日報

あるいは遺書

りゅう

白く彩る


揺れ動く影の形


透明な深さ


まだ知らない


バス停で待つ


日を照り返す小さな埃


まだ見えない


運ばれていく


漂う


花の匂い


橙色が降り注ぐ


大切なことは何


耳鳴りが止まらない


嘘と形が混ざり合う


境目に手を伸ばして


0に近づいていく感じ


壊す


特別な普通な歌


点滅


一週間が過ぎる


自分以外の誰かが言う


階段はねじれながら続く


あの時と同じ花


雨が降り始めれば


じっとしている


思った時にはもうそこにある


小さな季節


同じように


このままどこか遠くに行きたい


入道雲、夏の気配


時間をさかのぼる


見覚えのある風景


出会いたい


像が重なる場所で