日報

あるいは遺書

りゅう

眠りの中で


ほどける


水中の草


開いては閉じる


学校のチャイム


記憶の集積所


どうしてもどこかで


それに触れたい


柔らかくて温かい


考えたくない


じっとしている魚


もう戻れない


手のひらを重ねる


さっと通り抜ける


2秒間の歌


心臓に手を当てる


天井が近くなる


お揃いの悪魔


呼吸


どっちでもいい


儀式をする


どんな風になっても


身体の熱さ


今の今の今


梯子を外して


空に落ちる


戦争の歌


果実の甘さ


歩いていく


どこかに存在している


照りつける日差し


まどろむ


揺れ動く木漏れ日


湖に映る街