日報

あるいは遺書

りゅう

青い布

青い布


犬が吠える


きちんとして


匂いのする方へ


大人しく


物語が進む


透明な包み紙


甘い香り


白く霞む森


そのずっと向こう側へ


女の子の笑顔


学校のチャイム


知りたかった


階段を降りる


割れた鏡


匿名希望


最果ての街で


海の見える丘で


暖炉のある家で


満たされて暮らす


捨てるものがない


陽だまりに佇む


わたしもあなたと一緒だと


そう言うように


開いて閉じて


屋上から見下ろす


空に還す


辿っていこう


どこか遠くに呼応する


羽根の開く音


回転するリズム


路地裏が誘う


待っていたのかもしれない


なるべくならちゃんとしたい