日報

あるいは遺書

りゅう

昨日の帰り道

変な夢


坂から転がるボール


一緒にいこう


ひらがなのままで


透明な泡ぶくぶく


カナリアの声を真似て


何でもいいから言いたい


ほんのわずかな望み


廊下を走ってはいけない


砂上の楼閣


気持ちよく眠る


取るに足らない嘘を積み重ねる


丁寧に皺を伸ばして


胸の中の炎


緊張と弛緩を繰り返す


宇宙のようになる


仄かな、微かな、淡い


もう痛みはない


昨日の帰り道


波のように


温かさ


数を数える


命に触る


ゆっくりと落ちるように


カラスが鳴く


また最初から始めよう


冷たく響く


丸くなる


まだ知らない季節


削り取っていく


呼吸を整える


正解はこちら


耳鳴りの悪魔


でも信じている


外側を囲う要素