日報

あるいは遺書

りゅう

無限の糸

何かに憧れている


突然やってくるもの


嵐のように


息を継ぐ


今度はもっと速く


あいしてると言う


布団干さなくちゃ


耳元で囁く


ごめんね、迎えに行くね、さよなら、二月が終わる


記憶の堆積


重たい窓辺


夏も冬も一緒くたにして


手紙を折るよ


心臓の奥の奥


原初の震え


子どもみたいにじっとしていられない


そこから広がるイメージ


旅、感情、黄色、鮭の遡上などなど


気づかない間に選択をしている


戦闘機が低く飛ぶ


くるくると回転する、そう作られた


無限の糸


自分だけが知ってるメロディー


勝手に浮かぶ、勝手に叫ぶ


自由な体


墓に頬を寄せる、冷たくて気持ちがいい


ここから見えるのは色々な色


初めからあった物事


引っ越しをしよう


夜と朝の切断面


緊張してはほどけていく


祈る人


火は美しい


影がぼやけていく


どんな風であってもよいと今は思う