日報

あるいは遺書

りゅう

空虚な砂

修正してください


音楽のように


指の先でそっと触れるように


冷たく騒ぐ


開くと同時に閉じる扉


あなたは出入りする


海が見たいと思う


知っている


身体の欠損


普通の響き


柔らかい布に包まって


あの人に橙色をください


空虚に振動する


月に行ったことがある


昆虫の足音


遠心力で


機械仕掛けの渦


ソルフェジオ周波数


聞こえない日の天井と耳鳴り


雨が降るよ


ツバメが低く飛ぶ


聖なる砂


血の匂いを嗅ぐ


戦闘機が低く飛ぶ


こんな風にぐにゃぐにゃになりたい


もっと多くの物事を学ぶ


宇宙の図書館


階段を降りて


あなたの目にも聞こえるように


赤ちゃんの肌、水を含む


家屋の骨組み


弾力がある


お入りなさい


実験によって消し飛ぶ


通信速度


鼓動が聞こえますか?


何億年も彷徨った心


大丈夫、逆向きでもいい


空虚な砂


じっとしていられない


他に何もいらない


分岐点を恐れている


安全な場所から恐怖を思い描く


降る


小さな者の息


何がしたい?


あらゆるものを含んで


小指の関節


美しく映る


太陽に少しだけ近づく


吐き出した黒いもの


何も見えない


家族になりたい


そうだ、ただ会いたかったんだ


外側と内側の反転


優しさに包まれたならきっと


泥まみれで


どれほど願っても光には遅い


初めに手を伸ばしたのはいつ?


おかえりと口に出す


窓だ


仄かな温度


物語を食べて成長する


離れないで


言葉が生まれる


白く細いあの手


風が生まれる、風の赤ちゃん


小さく一つ


教室の片隅で


水槽を満たす乱反射


傷ついた炎


信号が青になる


交差点を渡る


記憶の裂け目


入ってこないで


そう言いながら