日報

あるいは遺書

りゅう

6/5

10時頃起きる。コーヒーを淹れ詩を書く。今日はおさやいない。朝食バナナとヨーグルト。中村文則のカード師を読み進める。何時間も読む。14時半頃奈緒がお腹空いたと言いに来たのでカレー食べに行くかと言いカレー食べに行くことになる。モディでシーフードカリーとブルーベリーラッシーを注文。奈緒が食べきれなかったチーズナン一切れとチキンカリーも頑張って食って、120%満腹となる。スーパーで買い物。でっかいそら豆を、食べたことはないがどんな味か気になったので思い切って購入。120%満腹がしばらく苦しい。16時頃帰宅、奈緒は昼寝、再び読書に取り掛かる。読みながらたまに勃起する。近頃の中村文則は変態性が濃い、闇の性欲というか……。これどうやって回収するんだと思うくらい終盤まで縦横無尽に風呂敷を広げ続け、情報量がものすごく、脳がパンクしそうになる。途中安田から電話がかかってきて、次いでDMでしか話したことのないやわらか渓谷からも突然電話がかかってきて、何事かと思い驚くが、ちょっと手が離せないシーンだったのと電話嫌いも相まって一旦二人ともスルー。そのまま最後まで読む、20時半頃読了。
ちょうど読み終わったタイミングでやわらか渓谷から再度コール、一瞬躊躇したが腹を括り出る。こんばんはー……とお互い控えめに挨拶。想像していたより声が低く、だいごくんの声に似ているなと思う。背後から蛙の大合唱、外にいるようだ。今年初めて蛙の声というものを聞いた。極度に緊張して言葉が全然出てこなくなるという感覚を久しぶりに味わい、人への恐れを思い出す。が、すぐに打ち解け、ぎごちないながら自分のペースのようなものを取り戻すことに成功。話し方がとても優しい、人を落ち着かせる話し方というか、ほのぼの穏やか、内面の静けさが滲み出ているような。前から気になる存在だったので思い切って電話してみた、という感じらしい。何日も俺のことが頭から離れなくなり苦しかったが、今電話したことでそれが解消されたと言われ、もうそれ恋じゃんと言う。本名お坊さんみたいでかっこいい、略してほしょと呼ぶことになる。今朝俺がブログに載せた詩を、今から朗読していいですかと言われ、何故だろうと思いつつそれを聞く。でも嬉しかった。なすに朗読された時も思ったけど、自分の書いた言葉が書いた時のイメージと全く違う雰囲気を纏って再び自分の前に現れるのが新鮮。腹から響くような低音が迫力があり、うっわエロいなこの詩と思う。なすとかかためさんの話をする。かためさん周りの人間関係を把握していたのが面白かった。さっき安田とほしょから立て続けに着信があったことに何かしら運命のようなものを感じ、明日安田と遊ぶけど一緒にどうと強引に誘う。ほしょは迷う素振りをするが、強引に誘ったことを後で後悔する。安田は初対面だし流石に遠い。言葉などについての哲学的な話をする。「思ってること言うのって難しいですよね」「思ってること書くのも難しいですよね」と、かなり基本的なことで共感し合う。「センチメンタル許してほしいですよね」という言葉が印象に残る。Wi-Fiがクソなのか携帯が低スペなのかわからないが、定期的にぶつぶつ途切れて話しづらいことこの上ない。もどかしい気持ちになり、直接会って話したいねと何回も言った気がする。会話下手くそでごめんと思う。僕ら友達ですよねと言われ、友達ということになり、とても嬉しかった。最後はギターを弾きながらでいだらぼっちを歌ってくれる。背後の蛙の声ととてもよく合っている。なんというか、この歌はすごく優しい。決して優しい曲調ではないが、どんな異形のものもそのままの姿で受け入れるような、そんなおおらかさを感じる。今日はほしょと初めて話したから、ほしょ記念日。
1時間半会話していた。喋ったことない人と喋るというのと、ぶつぶつ途切れる音声に神経を集中させていたのとで、通話を切った瞬間疲れがどっと押し寄せ、また精神的に何か活性化されたのか居ても立っても居られないような変な気分になっており、奈緒が夕飯を作る様子をしばらく眺める。夕飯は焼きそば。テレビで、ワクチン接種後にマスクを外してウェーイってなってるアメリカ人の映像を見る。