日報

あるいは遺書

りゅう

粘液

外を見る


不可能なねじれ


何かのために生きなきゃ


雨が止む


一つ質問なんだけど


小さく息を吸う


やっぱりやめておく


人は信念に従うだけ


傾斜


辻褄を合わせる


また今度会えたら


色々な出来事、シャボン玉


見に来てね


手を取り合う


立場の違う者同士


孤独を大切にする


鍵盤を押していく


言わなくてもいいことを言う


計算する


電流が走る


流されていく


事実とは違う


本当は火を放つつもり


誰にも会いたくない


心の外壁がある形を取り始める


虫の知らせ


回路が焼き切れる


胎児の姿勢


システムの中だ


簡単だったでしょう?


夕方から頭が痛くなる


永遠に夕方5時を繰り返す


匂いを嗅ぎつけて来る


必要が発生する


執拗に繰り返す波


混ざり始める


恥ずかしい


トンネルの奥の奥


3階の女子トイレの2番目の扉


何かが怖い


怖くなるのが恐い


でも怖くなくなるのも恐いと思う


こじ開ける


丸くなる


水滴が垂れる、ポタ、ポタ


どこに行くの?


何もないのに


砂のお城みたいに崩れ落ちたい


身体中をまさぐる指


かゆい


赤黒い


粘液のような生き物


膜を張った心


天井を見つめては回想する


どんな風になってもこんな風にしかなれない


この世の中というのは結局そういう場所なのだと


ずっと感じていた痛みにある時ふと気が付く


移ろう風


何度も謝る


頭を使うのはもう疲れた


静かに埃が積もり始める


高いところから低いところに流れる


意味を見出してはいけない


髪を切らなくてはいけない


気怠い肉の塊に徹するということ


遠くから近くから音がする


誰かが誰かを呼ぶ声


あの優しい周波数に引き寄せられるように