日報

あるいは遺書

りゅう

6/4

おさやと遊ぶ夢を見た、最高。かためさんたちと遊ぶみたいに数人で公園でピクニックをしていた。何回か目覚めたりまた眠りに落ちては夢を見たり、寝れるだけ寝て、10時起きる。ハチドリに光を当てる。雨。窓には水滴がびっしり。首の調子は、まだ上を向くと痛いが、昨日奈緒が湿布を貼ってくれたおかげで少し良くなったように思う。髭を剃り歯を磨き顔を洗う。台所の水道から水がポタ、ポタと垂れている。水滴がシンクを打つたびに幾つもの細かな粒となって四方に散らばる。その散らばる模様は一回ごとに違って、同じ配置になることは一回としてない。これがいわゆるカオスというやつかと思う。最初の条件がほんの僅かでも異なるだけで現れる結果が全く違うものになるので結果を予測することができないという。日常のこんなところにもある。
雨脚は弱まることなく降り続いて、時折突風がびゅうびゅう吹き抜ける音が窓の外から聞こえる。雨は好きだ。雨が降っているとりゅうのことを思い出すとなすに言われてから、もっと好きになった。体調は比較的良い。自分の体調の上がり下がりの法則は未だによくわからないが、天気の崩れ始めの段階でより強く影響を受ける傾向があるような気がする。今日のように天気が完全に崩れた後では、むしろ意識がしんと静まり返って過ごしやすいことが多いように思う。
引き続きコーディングを進める。かなり複雑なmixinを定義してテンションが上がる。昼食は味玉、納豆、カブの葉の中華炒め、じゃがいもとにんじんのスープ。進撃!巨人中学校を観ながら食べる。くだらないけど飯食いながら見るにはちょうどいい感じ。カブの葉初めて食べたけど、全ての青菜の中で一番好きくらい美味しい。今日はカブの葉記念日かもしれない。量が多すぎてスープにはほとんど手をつけず、夕方に間食として食すこととする。15時頃奈緒がずぶ濡れで帰ってくる。お風呂に入りなよと言う。制作中のサイトはトップページの見た目が完成。再利用するパーツが多く管理の仕方に頭を悩ませる。下層ページは恐らくHさんと手分けしてやることになる。週明けその引継ぎをしなければならず、説明したり何かを伝えるのが苦手なので、憂鬱だと感じる。
何故自分自身の価値などというものにそうまでしてこだわる?好きなように生きればいいのに。
ふとした時にどうしてもKHさんのことを考えてしまう。KHさんが急に豹変して鬼のようになったと聞いた時は「あ、気違いなのって俺だけじゃないんだ」と謎の安堵感を覚えたものだけど、今や呑気にそんなことを言っていられる場合じゃないほどのっぴきならない感じになってきているらしい。こういう時はいつも、考えうる限り最も不吉な想像をしてしまう。足場が溶けて崩れていくような。日常が脅かされる段になって初めて、今まで安全な場所にいたのだということに気づく。まあ俺は多分あんまり関係ないから普通に安全な場所にいるんだけど。もし最悪なことになったらKHさんを恨むのだろうか。何かの拍子にタガが外れてしまうということはある。支えを失った時、何も信じられない時、自分もそうならないとは限らないし、実際駅で待ち伏せしたりとかそういう風だったことも今までにあったなと思う。全てのものが敵に見える感覚。自分の個人的な問題が世界全体の法則として目の前に立ちはだかっている感覚。たまにゾッとするような想像を止められないような時があって、そうやってまた人に迷惑をかけるんじゃないかと恐くなったりする。たまたまKHさんが自分ではなかったというだけ。
昨日の夜ベッドに横たわって眠りに落ちるまでの間、目を閉じて降り始めた雨の音を聞きながら、KHさんは今どうしているだろうということを考えた。同じ雨の音を聞いているだろうか、それともそれどころではないだろうか。この雨の音に対してKHさんはどのような感情を持つのだろう。KHさんのことを全然知らない。
奈緒は以前KHさんと結構仲良く喋っていたので多分この件は言った方がいいんだけど、口に出すのは気が滅入るというか、なかなか言い出しづらい。
19時終業、夕飯はあじの干物。おさやムーン観ながら、暇なのでさっきできたサイトのブラウザ確認をする。ベーコンエピのことを何故かベーコンエピデスと勘違いしており、何度もベーコンエピデスと発言してはコメントで突っ込まれ、5分後くらいにようやく間違いに気付く下りが面白かった。マスオ今日も当てていた、3連勝か4連勝くらい?関連しそうなワードをパターンに分けて推測するパターン別戦法、檜山システム。毎回本気でやってるのが良い。当てたときの喜び方も、外した時の悔しがり方も。毎月恒例茨城クイズ、楽しい。番組やってる夢見たと言っていて奇遇だなと思う。