日報

あるいは遺書

りゅう

広がる感覚


季節を


見たら


海亀の産卵


片頭痛


車輪が廻る


普通の人になる


命の中で


命に抱かれて


小さな嘘を


浜辺で拾う


音楽の鳴る方へ


また会いたい


丁寧に折りたたんだ手紙


言葉を使っている


白い水たまり


こんな風に


知らなかったこと


今はやりたいことをやりたい


電源を点ける


ゆらゆらとゆれる


走り出す


再び


気持ちいいこと


たんぽぽの綿毛


ざらざらした裏地


そこに何があるか知らない


伺う影


台無しにした子どもが言う


隠れる


月や星みたいに


多分どこかにある


触らないで


回転に合わせて