日報

あるいは遺書

りゅう

ゆうひ

木漏れ日に触る


さらさらと音を立てる


息をするから


壊れる前に


0に戻る前に


踏み出したら


5歳の笑顔で


あなたの中のあなた


一つ、二つ、みっつ


大切なまま


伝えられなかった


過ぎていく


カーブミラーの虚像が


電線の振動が


心地いいと思う


耳鳴りを押さえて


自由な歌へと変わる


炎に寄り添う


心の形が


今日はもう最後かな


晴れたら


引っ越した跡


天国に祈る


重なってはほどける


じっとしていられない


思い出がない


炭酸水を飲む


ゆうひ


影のかかり方でわかる


明日は遠くまで行きたい


骨の底まで響く音


追いかけて


幻日


白い海


月の虹