日報

あるいは遺書

りゅう

宇宙の片隅

白い画面を見る


時間を消費する


水の流れる音


まだねむい


幼稚園の頃から


うつくしい花


散らかった部屋


それぞれに重さがあって


日曜日の朝


老いた身体


労うように


祝祭の気配


友だちになりたい


鳥が飛んでいく方へ


リボンを結んで


寂しいままで


ねじを弛める


手渡した歌


砂のようにこぼれる


反射する光


したたかに


揺れて、暮れて


猫みたいに


書いては消す


辿っていこう


カナリアの声を真似て


ポケットの中で触る


新緑が繁る


どこにいるの?


宇宙の片隅


開いて閉じる


また会いたい


お湯が沸く