日報

あるいは遺書

りゅう

そういう遊び

冷たく打つ


橙色の時間


掻きむしるように


父親が子どもに言うように


痛みを伴うこと


ブランコが揺れる


揺れていないものなどない


温かな夕餉


ずっと君と話がしたかった


この世界の欠片として


綺麗なまま汚れていく


嘘をついて生きる


壊れた遊園地で


夢日記を書く


自転車に乗れた日を


覚えていない


滴る朝


絵を描くように見る


本当は全部関係がある


保留のまま


闇がやってくる


こうして隠れていればいい、今は


失くさないで


数えたって意味ない


そういう遊び


心の中にいる人


身体の中にあるもの


螺旋状に絡まる


教えてください


信じてください


物語を剥ぎ取られ


存在ただそのものになる