日報

あるいは遺書

りゅう

学び

右足、左足、交互に


一つ一つ覚える


夜から朝まで


昨日から今日まで


何もなかったように


大気の揺らぎ


昆虫の足音


カーテンの裏側で陽を浴びる


血流を感じる


命がくすぐったい


書き留めても、書き留めても


終わりがない


できるだけ多く知りたい


雲が流れる


海の耳鳴り


エスカレーターは上へ


雫が葉を揺らす


誰も知らない音


翼を広げても飛べない


宝石のような涙


繋いでいく


自分の影を追いかけて


時間がかかる


届くために


もう名前はいらない


ただ呼んでほしい


最果てまで


さようなら


何か思ってもすぐ忘れる


目の中の淡い色


また会いに行くね


洗濯機回したり


料理をしながら