日報

あるいは遺書

りゅう

2/21(日)晴れ

たっぷり12時間眠った。こんなに眠ったのは久しぶり。朝起きてまず、海に行きたいと思う。コロナのこともあるので一旦は却下されたが、しゅんとしていたら、人のいない海だったらいいよということになった。

ハチドリは奈緒がカーテンの外に出してくれていた。

 

ムーミンのパーカーを着て外に出る。外に出た瞬間、あまりの陽気に心がほどけていく。昨日よりももっと暖かく、初夏の気温だという。ちょっと汗ばむくらい暖かくて、確かに少しだけ夏の気配が感じられるような気がする。一気に季節が進んだ感覚、4月か?毎年4月頃に海外旅行に行っていたので、それを思い出して、成田空港に行きたくなる。春でも秋でも、過ごしやすい気温の日は海外旅行を連想して、しょっちゅう「ベトナム行きたいなー」とか言っているので、またそれかと鬱陶しがられていることだろう。今年もまだまだ海の向こうには行けそうもないな。来年は、どうだろうか。東南アジアの乱雑な熱気を懐かしく思う。

 

お昼は奈緒とヨシとで幸楽苑

車に乗り込み、窓を開けると、風が気持ちいい。何もかもがちょうど良すぎて、全部どうでもよくなる。

白い梅の花が満開に咲き乱れているのを見て、一瞬桜が咲いているのかと見間違えて、本当に4月に来たのかと思った。

 

奈緒の特別な人は、奈緒の全人生の中でどれくらいいるのかということを考える。きっといちいち言わないだけで、俺と出会う前にも、何度も特別と思える瞬間を生きてきたのだろうと思う。その中のいくつかがもう思い出したくない過去になっているとしても。だけど多分、そうしたことの全てがあって今の奈緒が在るのだから、その一つ一つに感謝したいと思った。ラーメン食べながらそう思った。

 

昨日の酒の名残か、レベル1の頭痛だったのでバファリンを投与。

 

ヨシが5000円くれた。ヨシありがとう。

 

小田急線に乗って、鵠沼海岸で下車。

海辺で何らかの炭酸飲料を飲みたく思い、コンビニに寄って炭酸水を購入する。前に余裕ちゃんが炭酸水が好きだと言っていたのを聞いてから、別に好きなわけではないけどたまに飲みたくなる。

鵠沼で降りたのはどうせサーファーくらいしかいないだろうと思っていたからだけど、意外にも浜辺には大勢の人。みんな絶好の海日和だと思って来たんだな、俺と同じように。

階段に腰かけてしばらくの間黙る。海からの照り返しが白く、眩しい。目を閉じても、眩しい。日差しは温暖だが、びゅうびゅう吹き荒ぶ風は肌寒く、2月を感じる。上空をトンビが飛んでいる。飛んでいるというより、風の上を浮かんでいる。近くまでやってきては、ピーヒョロロと鳴いて、去っていく。トンビと全く同じ姿勢でカラスも飛んでいる。遠目から見るとその姿はあまりにもトンビにそっくりで、こんな風にカラスが飛んでいるのを見たことがなかったので、新鮮な感じがした。

ギターを弾いている女の子2人組がいていいなと思う。

真っ逆さまに墜落する凧、悠々と飛び続ける凧。

真っ青な空に半分だけの月が浮かんでいる。

河口付近で、短パンで大きな網を持った男の人が、ずっと海を覗き込んでは何かを追いかけるような動作をしている。その動きがやけに俊敏で一生懸命な割には網を水に入れている様子もなく、ただただ素早い動きだけをし続けていて、一体何を追いかけているのだろうと不思議に思う。

エアロビのような踊りをしているおっさんの集団。異国のビーチバレー。小さなサーファー少年。小説読むマダム。海辺では、たくさんのことが行われている。

江ノ島まで散歩をする。

 

夕、日記をいっぱい書く。自分の心の中の1%も正確に記録できている気がしないけど、書き上げたものよりも、こうして記憶と丁寧に向き合う作業自体が大切なのだと言い聞かせている。

 

夕飯は出前館グリーンカレー。食後にファイナルファンタジー。エッチな服着た魔法使いと強いおっさんが仲間になる。

 

夜、ギターの弦を全て取り血のついた部分を掃除する。そのままにしておいた方がかっこいいのかもと一回は考えたけど、あまりにも汚くて弾く気がしないし、ギターも嫌がっているような気がしたので。綺麗になったギターをぎゅうっと抱きしめ、これからもよろしくと言う。弦の張り替えで苦戦する。俺は未だにまともに弦交換もできない……。

 

ハルさんのツイートは今日もなし。

雨宮からの返事は今日もなし。

 

 

 

--------メモ--------

 

たわ・む【×撓む】 

1 他から力を加えられて弓なりに曲がる。しなう。「実の重みで枝が―・む」

2 飽きて疲れる。心がくじける。

 

しな・う【×撓う】 

1 弾力があって、折れずに柔らかに曲がる。たわむ。しなる。「本の重さで棚板が―・う」「よく―・うからだ」

2 従う。順応する。

3 なよなよとする。

 

しな・る【×撓る】 

「しなう1」に同じ。「櫓 (ろ) を―・らせて力一杯漕ぐ」

 

そびや‐か・す【×聳やかす】 

そびえるようにする。肩などを、ことさら高く上げる。「肩を―・して歩く」

 

さんかんしおん【三寒四温

冬季、三日間ぐらい寒い日が続き次の四日間ぐらいが暖かく、これがくりかえされること。

 

シリウス

おおいぬ座

 

かためさんにおすすめしたい神聖かまってちゃんの曲

・陸上部の夏

・らんっ!

・33才の夏休み

・ディレイ

・僕は頑張るよっ

リッケンバッカー

・鳥みたくあるいてこっ

・熱いハートがそうさせないよ

・知らんぷり