日報

あるいは遺書

りゅう

果てしない物語

0に近づく


流れるために


奈を揺するために


息が跳ねる


夕映えに翅が生える


ぐるぐる


天気予報が外れたから


今日は特別な日


青い緋とその香り


君になら負けてもいい


小さな身体で海を抱いている


優しい死神


歩道橋を渡る、冬の気


膝小僧がじんじんと傷む


ランドセルをどこかに忘れてきて


肩が軽い


ふわふわとかもこもこが好き


もう少しだけ陽だまりで丸くなっていたい


接続詞は不安定


遠い彼方の木霊


甘えてる?


投球する


鮮やかに過ぎていく


図書室で果てしない物語を探す


おかえり、ここだよ


今だ、


ふと振り返ったそこが未知る