日報

あるいは遺書

りゅう

日々の光

昨日の声を抱きしめる


命が変質していく時


ベランダで空を見ていた


ずっと


開く窓


誰にも証明しなくていい


心はそこにあるままで


ただ弱い風を浴びたり


季節が未知るのを聴く


揺れながら


群れながら


日々の光


音楽を頼りに


戻れなくしていく


次の分岐点でまた会おう


渡り鳥みたいに


ほどけていく


踊っている


あなたは誰?


そういうのも全部ひっくるめて


これでいいのだと思った


次は


人間の言葉以外の言葉で話そう


混ざり合い分離し合おう


いつか辿り着けたらいいね


名前すらないままで


呼べないのに呼んでいる



小さな


手のひらを重ね合わせる


想像もしなかった方へ


声が木霊していく


運ばれていくだけだ


今はただこうやって静かに


変わっていく景色を見つめていたいと思う