日報

あるいは遺書

りゅう

形の痕

意味なんかない


手を伸ばした先にあるのは


冷たいがらくた


だからこれでいいんだと思う


海の方へ


撫ぜるように


身体を蝕む


出会えたから


汚いまま


形の痕に触れる


何気なく呟くだけ


影響されている


これからのこと考えよう


必要な不安だけを持っていく


地平線から


夕方


あなたがあなたでいられますように


惑星が運航していく


生まれてから何秒経ったかなんて


知らなくていい


声だけが優しい


身体の内側で鳴っている


怒りの残響を


白く


上る


祈ることしかできないけれど


流星に乗って


水たまりが蒸発していく


ここまで来たのだから


全部が全部


大切じゃない


役に立ちたかった


雫になる


痛みがあれば生きていける


信じていたい


失くしたものの匂いを