日報

あるいは遺書

りゅう

柔らかい孤独

信じていたい


言葉にできないことを


遠くから、近くから


皮膚の中から


どこまでも帰る


透明な翼


流体


季節が未知る


雨の火


普通の幸せ


郵便です


心の中の祠


ほころぶ


服を着た猿


街は呼吸する


君を連れ去って


意味の痕跡だけが


折りたたまれて


もう一度くらげみたいに


たゆたってみたい


意識が淡く白い


膨らみに触れる


青い緋が揺れる


教えないで


子どものままで


星と繋がる


柔らかい孤独


今日もまたここに来た


不思議に思う


一つ一つ集める


終わりの朝


傘もささずに