日報

あるいは遺書

りゅう

ふくらみ

指をしゃぶる


季節の境目で


白い雨がぽつぽつ


一つ一つ消える


鳥が啼く


どうでもいいのに


音が


落とした


脳の中が光に沈む


手と手


心臓から生える


右と左が混ざる


困難だ


命は壊れやすい


クソ雑魚ナルシスト


水族館に行きたい、平日に


今更どうしようもないし


待つから


雨の方に


名前のないままでいたい


影が焦げつく


屋上から


ゆっくりと時間だけが溶ける


次は人間になりたい


ながれる


奈が揺れる


扉が閉まる


音楽室でピアノを弾いていた


埃が溜まる


魂の匂いを嗅ぐ


歩道橋


誰かの鼻歌


靴下が濡れる


青い緋が燃えている


小さく


飛びたいな


ここにいるのに


しーんとしてる


抱きしめてもらいたかった


抱きしめればよかった


雨穴


大きな空の口


戻れなさを愛して


自分のしっぽを飲み込む


気持ちいい?


朝カーテンを開けるために


夜カーテンを閉めます