日報

あるいは遺書

りゅう

開けないで


名前を呼ぶ


一人だけ夏


つまらない


信じたくないものは


信じなくていい


身体の部位


冷えていく


首まで浸かって


困難だと感じる


まとわりつく


そわそわとする


増えていく


気持ちよくなっていく


じっとしている


虫みたいに


手首を切ったりしている


0に近づく


鼓動が


白も黒もなく


ぶっ壊れた人生を


元に戻す必要はない


変な夢を見て


夜中に何度も目を覚ます


時計の針の音と汗


大抵遠ざかる


呼吸の通りに


狭い場所で飛行機を飛ばす


何もかも懐かしく


埃が積もっていく


輪の外で


いつまでも憧れている


赤ちゃんのまま


触れたい