日報

あるいは遺書

りゅう

カルマ

これが全部だから


これで最後にしよう


少女みたいにして


一人だけ夏になっている


意味もなく魂を揺さぶられる


美しい人


喉の奥から血の匂いがする


耐えきれなくなった建物が


崩れる


また何かしてしまったのだろうか


淡い残像に


気を取られている


小さな太陽


名前をつけよう


時間の流れる速度がわからない


悲しみを使って


もう一つの目をこじ開ける


できなかったことができるようになった


その時に


選ばれなかった方の未来から吹く風


鳥が飛ぶためには


それが必要だから


今ここにあるものを愛する


アイスクリームとかを食べる


一つ一つ


幼児のように


約束は果たされなくても


感情の蔦を伸ばして


無駄じゃなかったと言いたい


そこに届きたい


朝の雫が垂れている


声が好き


小さな空気の揺らぎが


奥の方にある微かな痛みを連れてくる


もう一度繰り返して


同じように生きていく