日報

あるいは遺書

りゅう

瑞々しく揺れ動く


血のように赤い


もし魂があれば


ただじっとそれを見ていた


代わり番こに教えて


私は何もできないから


勝手に影を踏む


花のつもりで


小さく揺れる


流動的なままで


夢から覚めて


丁寧に辞めるだけだ


子どもじゃないならね


でも赤ちゃんだから止まらない


悪い癖のように


太陽と月が入れ替わり


繰り返してしまったから


そっと撫ぜる


女性的な部分で


鋭利に、直線に


プリズム


誰かが笑った


それでいいのだと思った


そして狭い場所へ帰る


最適な響きを探しながら


知らなくていいことをたくさん知ってしまうのに


おじさんは車に乗って


遠くの街に行けるのに


言葉だけが限りを教える


何も考えずに支配欲を満たしていればいいのに


河原の石を数えるようなことばかりしている


暴力に身を委ねたら終わりだ


でも終わらせないと始まれないから


あなたの優しさと柔らかさを


地図に書き込んだ