日報

あるいは遺書

りゅう

もうすぐ


戻ろうか


拾うため


忘れるため


温かさを忘れなかった


一人で鬼ごっこ


寄る辺なさを愛している


くるまれている


肌触りで全部知る


宇宙の広さも


もう少しここにいたい


歩いたりしたい


もう少しちゃんと


ゆっくりと


雲が流れていくのを見たり


魚になりたい


鳥の名前をつけたい


位置を知るため


たった一人で


どこからかやってくる


浴びる


見たことある夢


体温が溶ける


夕方の風が


白い息が


教える


迷子


境い目


届かない


暗闇の痕を


食べ尽くした後も


行ったり来たりしている


眠っている間でも


ちょっとずつ前に進んでいる


そういうことにしておいて


感覚を開いてみる


良いと思う