日報

あるいは遺書

りゅう

照らす

月の花束


漂う身体


犯されて


じっとしている


まだ諦めて


いないのか


時計の針


夜汽車


森のざわめきに委ねて


お化けになったら


どこに行こう


そっと皮膚に触れて


もっと柔らかい形だった頃のことを


耳を塞いで


内側の声を聴くために


セロハンテープでくっつけた


そんなことをしても


もう保てない


ごめんね


カンカンカン遮断機


君の街にも


朝が来て繰り返す


そうだよね


照らす


試練を乗り越えず


銃は放たれず


物語は終わる


バクテリアか何かが君の身体を分解して


その辺にいる他の誰かの養分となる


空を見上げる


フライパンとか洗濯かご


宝物入れ


循環していく


思い出しては忘れ


波間に溺れてだんだん疲れていく


家から会社までの道とか


屋上とか


109、カラオケ、芹が谷公園、パスタ屋さん


映画で出てきた坂