日報

あるいは遺書

りゅう

星の引き寄せる力

また戻れるだろうか


あの場所へ


森を抜けて


風を泳いで


死んでいく細胞に向けて


小さな祈りを


本当にそう思ったのだから


木漏れ日のベンチで


上だけを見てみたりしてみよう


たまには


たまには、いいよね、一緒に


ざわめきが吹き抜けて


色々なことをちゃんと考えたい


誕生日とかクリスマス


リボンを巻いて


一つ一つ


頼りなく、弱く


花を見つけて、花を飾って


最後に、壊れる前に


花瓶の花が



優しい存在でありたかった


横たわって


ずっと死の準備をしているようだ


ブランコを漕ぐ


星の引き寄せる力


知らない国の、知らない時代


冬の太陽は少し遠いから


こうしてマフラーを巻いて


静かに


自分が一個の動物であることを思い出す


今やるべきことがわかる


脈が伝わる


回転を続ける