日報

あるいは遺書

りゅう

え、つまりブラックホールってこと?

知らせる


時を、季節を


言わなくてもいいこと


右足、左足


誤魔化して笑ったり


どこにも行かなくていい


音もなく落ちる


テレビから新しい戦争の話


麺をズルズルとすすりながら


なんとなく疎外感を感じていた


記号のような街


洗脳されてたのかも


木の葉がひらひらと舞う


だって、今更そんなことを言ったって


くたびれた満員電車が馬鹿みたいに続く


突然大声を出すおじさんになるのかもしれない


駐車禁止


監視カメラ作動中


特別警戒実施中


感情の矛先が収束していく方向を眺める


ただ身を任せるだけ


偽物だ


さっきまでいい天気だったのに


あなたの優しさを無駄にしてしまった


え、つまりブラックホールってこと?


問いは静かに吸い込まれる


熱があるのかもしれない


良心を信じないでください


無理矢理生活を続けている


何か面白いことを言わなきゃいけないのか


全部滑っている


人の役に立ちたい


誰とも話したくない


この人生であと何回歯を磨いて髭を剃って顔を洗うんだろう


意味がないと思えれば楽になれる


いつも意味に急かされている


そういうのもういいよという表情をされる


ジャングルジムに紐を巻きつける遊びをよくしていた


殴りたい人がたくさんいる


殴っても終わりはないだろう