日報

あるいは遺書

りゅう

偶然そこにいたから


抽象的なものの重なり


睫毛が震える


青、列車


他の人になったみたいな


緩やかな坂道


何か作って君に見せたいと思った


穏やかな呼吸のイメージ


ぼーっとしたまま人生が終わってもいい


スーパーのレジの長い行列


西日の射し方が残酷だった


一つ一つ拾う


埃が積もる


待つのは誰


昨日の風


いちいち誰もそんなものを見てはいない


風景として見るかただの線や図形として眺めるか選べる


アスファルト、土埃


大切な何かを失いそうになっていたのかもしれない


でもそれを失くしてからがスタートなような気もして


夢と現実が徐々に入れ替わって誰も気づかない


というかそもそも大切なものが何なのかわからない


いつも裸足で


洗濯してない服を着て


名前なんてあってもなくても同じ


傷痕を得意気に自慢する


にやにやして


痛かった、怖かった


息ができなかった


まだ脈がある


何かに繋がってさえいれば


檻は確固としてある


そんなつもりじゃなかったと言っても


外側から見ればそういう状態が一番似合っているのだろうか


できれば鏡は見たくないと思う


ドップラー効果


コンクリートに突き刺さってる花


身体を横たえる


負けた、という感覚を流し込まれる


命を奪う速度


窓のない部屋で言葉と遊ぶ


漫画の真似して


思いついた順に実行してしていけばいい


水に絵の具を溶かしていくような感じで