日報

あるいは遺書

りゅう

道で偶然

順番にやっていけばいい


そうすればいつか終わる


窓枠から光


目を閉じて目を覚ました


そのまま少し歩いてみた


ほんの遊びのつもりで


腐った肉を蹴り続ける


笑うな


透明な粒子


さらさらと流れる感覚


子供に戻れたら何する?


そんな使い方をすれば壊れる


記憶が浮かんでは消える


写真を撮らなくちゃ


簡単に自分は自分じゃなくなる


不完全な意識


水底を目指す


あの時はそれに夢中になれたはず


何か得体の知れないものがやってきては去っていく


意味のないものに勝手に意味をつけていく


繰り返しレイプされる


無力感、弛緩


花瓶に活けられた花


すべての感覚を感じる必要はないのだと、じわじわと


固い床に横たわり


今自分は死んでいるのだとイメージする


夕日


電車みたいに通り過ぎては次の駅に止まる


だから、それを順番にやっていけば


映像のように


そこに入ると白くなる


奥まで届くにはまだ時間がかかるだろう


洗濯物を干したりして


何故か少しだけ怒っている


不当に搾取されたように思う


一体誰に?


取り乱す親とか、知らない人のちょっとした悪意


そういうのは確かに自分をすり減らしていくけど真実からは遠い気がした


自分の中を出たり入ったりして気が済んだらどっかに行く


気持ち悪い


この身体が生きようとしてもがくのも不思議だ


痛みはいつも遅れてやってくる


何年も会ってないような人に道で偶然会いたい気がした