日報

あるいは遺書

りゅう

諦めたい

別に何もしなくていい


そこにいるだけで何かが起こるから


サボりすぎたような気がする


朝の射し込む光の欠片を握る


さっき見た夢を忘れる


自転車に乗って


最後までちゃんとしようだなんて


真昼の月


頭がおかしくなる


約束の余韻に揺られて


冷たくて温かい


別れの言葉と言い訳しか言えない


散り散りになって


透明になって


手を伸ばしては


手を伸ばしていた自分を見る


虫になって


魚になって


さようなら


許してください


可能性のゆらめき


青い空の奥底に沈む


諦めたい


そんなので何かを選んだと言えるのか


自分は選んだのだときっぱりと言いきれるのであれば


それは熱病のようなものではないのか


ドラえもん


存在しない風


慈しむ気持ちがそれでもまだ残っている


あなたのその後がどのようなものであっても


小さな小さな小さな


可愛いね



その悲しみを尊重したい


言葉にはならない