日報

あるいは遺書

りゅう

陽気な顔をしたライオンの乗り物

懐かしい感じの


もふもふの動物の


冬の晴れた日の公園


おもちゃの飛行機を飛ばした


全然聞こえない


どうなっても構わない


痛くないように一緒にいよう


陽気な顔をしたライオンの乗り物


白と黒の鍵盤の間を縫っていくように


神さまの影をふと見る


毛布をかぶせて


ずっと寝てたっていい


勝手にきらきら光ってるから


本を読む


自分以外の人生


記憶の共有


今すぐ自転車に飛び乗りたいっていう時を待ち続けるだけでもいい


東南アジアの速度がめちゃくちゃ速すぎる観覧車に乗りたい


風邪をひいても治す時間もないだなんて


非常停止ボタンとか押しちゃいたい


それから秘密の通路で逃げる


暗闇と光はある一定のバランスを保つ


芝生の坂を転げ落ちたい


やりたいことたくさんあるなあ


急に全体が見えてくることもある


言葉なんてどうでもいい


静かに生きて静かに死にたい


輝いている


ここが最果て


墓場で佇む


冷たくて細い雨


月に会いに行こうかな


ばいばいって言った後


架空の鼓動が何度も脈打つ


それを皮膚で感じる