日報

あるいは遺書

りゅう

笑顔


耳鳴り


煙草の匂い


犯罪者予備軍


いつまでも土手に座っていた


さっき見た夢がどうしても思い出せない


そよぐ風にさらわれて


膨らんでいく


空と海が逆さまになるような


君の一部になれたら


欺く


たまに脳みそが止まる


そう思ってしまうことに責任なんてない


触れただけで壊れる


嘘は真実の婉曲表現でしかない


たったのこれだけで何ができる


欲求があるだけまだマシなのかもしれない


日常はだらだらと続く


咲いてみる?


瞳の奥に光が灯る


ミクロとマクロの中間で


街の灯をなぞって


灼けつくような温度


知らない誰かの何らかの思惑が実現されつつある


このまま帰りたくはない


そこかしこに暴力の痕


何がしたかったのかもう思い出せない


満ちる音、欠ける音


ループする


正しかったりそうじゃなかったりする


愛以外のことなんてどうでもいい


包丁は人を傷つける道具ではない


泣かないで


陰影に身体を浸す


自分とそれ以外のものの境目が溶ける


時間は取り戻せない


息を吐く、できるだけ長く


宙に浮かぶ、架空の世界でもいい


上手く力をほどけたら


向こう側


黒とか白とか


ずっとこうして隠れていよう


静かに眠れ