日報

あるいは遺書

りゅう

脈打つ約束

自転車で、二人乗り、みたいな?


間違えてはすぐ転ぶ


太陽はやってこない


比喩としての月も冷たい


あの部屋に置いてきた


脈打つ約束


入れたり出したり


謎の行為


それ本当に必要なんですか?


それ以外に生きる方法はないんですか、何か


何かが足りないから生きるのか


違う、そうじゃないと言いたかったけど言えなかった


そんなことばかり


包丁は人を傷つける道具じゃないよ


どこに行っても誰かが所有する土地ばかり


どこに行ってもよその子


窓に映る街灯が綺麗だ、星座みたいで


銀河鉄道の夜、あの子は死ぬ、知ってる


だから歩いていこう


愛の記憶


鏡だ


静けさの中に入ろう


蠢く炎のようなもの


いつの間にかもう誰もいなくて


道を間違えたのだとしても今更戻るわけにもいかないし


夜中に一人でブランコをめちゃくちゃ漕いだ


一瞬だけ風になれた気がした


温かくてごめんね


醜く変色した花にそっと祈れる大人でありたい


頼りない綱渡り


嘘だって本当になるし、逆もある


金色の渦巻き


最果てからここまでどれくらいだった?


金魚の泳ぎ方を真似して


空にぷかぷか浮かんで