日報

あるいは遺書

りゅう

ぐるぐるしたのが見える


力が入らない


戦いは終わった


空の底


金色の風、きらきらと


取り戻そう


屋上で煙草を吸っている


季節を呼んで


しんとした水の冷たさ


夏休みが終わる


彼岸と此岸を行き来する


うわ言を言い続けて今日も日が暮れる


大切なものはなかった


愛で満たしたかった


白い羽根


歩く


透きとおった嘘


じっと様子を伺う


何か温かい飲み物でも飲んで


明日晴れたら


それ以上何も言いたくない


ここで終わり


葉脈が浮き出る


左右非対称の顔が愛しい


死ぬなんて大したことはない


いなくなるだけ


電話番号を消去する


勝手にしてね


包丁は人を傷つけるための道具じゃない


自由意志なんてものは存在しない


形あるものは皆綺麗


静かに眠れ


色のない部屋


子どものはしゃぐ声