日報

あるいは遺書

りゅう

瞑想

鬱病になった猿


変わり映えしない風景


マグロ漁船に乗ってるみたいに


田んぼに頭から突き刺さる


月だけが見てる


ジャングルジムのてっぺんで


か弱いクリスタルを殺すな


抗議します


それは本当の嘘


気怠い塊以上にも以下にもなれないのか


ブックオフドラえもんを全巻立ち読み


学校マジで大嫌いだった


聴覚が過敏だったので


欠片をあつめて夏が終わる


ゴミ捨て場のマリア像が示唆的だった


自分の足音しかしない


俺は赤ちゃんの頃から煙草吸ってた、子宮で


好きな歌を接ぎ合わせたキメラ


空に逆さまに落ちていく


頭の中がうるさすぎる


大切なものがほどけていく


夕暮れがやってこない


公衆便所で詩を書く


好きな色、好きな食べ物、ただ見ていたい


見渡す限り真っ白な空間で佇んでいたい


教室の窓から夕焼けの匂い


死にたい ≒ 生きたい


生きたい → 行きたい


羽根が生えたらとか言って先延ばしにしてきたこと


全部やろう、今から


どこにも帰れないなら


意識が麻痺している、なんだこれ


感情を感じてはいけないわけがない


教室の窓ガラス全部割りたい


今更そんなこと思っても遅い


おばあちゃんに手紙書けばよかった


今更そんなこと思っても遅い


やってきては去っていく


不思議です


私たちは本当は人間ではないのかもしれない


小さな灯り


どこにもいない、どこにいるの?


これ以上契約はしない


全部やろう、今から


殴りたい本当に


高校の帰り道毎日本気で自転車漕いでた


2年の秋で中退した


どっか遠くで花火やってた


元々果てのない宇宙に一人でふわふわ浮かんでるだけだから


街は呼吸する、祈りは蠢く


屋上でUFOを待つ


信頼できる大人に本当に一人も出会わなかったな


くだらないことで真剣に悩んでる自分が一番くだらなかった


酒を飲みすぎると自殺してしまう


そうだ、花を飾ろう


何かにすがるような気持ちで


クソデカ樹木のざわざわ


身を委ねよう


「お父さんとお母さんなんで離婚したが?おばちゃんにだけこっそり教えて♪」って言ってきたおばちゃん未だに許せねえ


傘盗っただろって言いがかりつけてきた新宿のチンピラも未だに許せねえ


妄想の中でキレ散らかしてた


いくじなし


考えんとけ


晴れた日、海へ


雨上がりの小さな雲


同じことの繰り返し


だんだん古くなっていく永遠


いざという時はちゃんとしたいです


地球の鼓動


また生まれるのかな


実家に放火したい


精子ばかり出してごめんなさい


頭真っ白の脳みそぐちゃぐちゃで嗚咽


9歳の時に死にました


小さなものを慈しむ気持ち


静かなかがやき


血流を理解する


まだ存在だった頃に


取り返しのつかない失敗をしてしまった後に


それを自分だけが知っているという時間がある


まあいいやっつって、つっちゃって


温かさと冷たさの交錯


想像できるようなことは全部起こる


疲れたらおやすみ


横たわる


影と遊ぶ


どこにでも行ける


がたんごとん


カーニバル


あなたは祝福された子ども


虹の裏側で


井戸の底で


さよならとこんちはが同時にくる


目を閉じて目を覚ませ


そんなもんじゃない


まだ始まってすらいない


大丈夫だ


嘘なんだから


早く


柔らかく


こっちにおいで


あっちにいけ


寄る辺なく、やるせなく


もっと話そう


隠れていたもの


響くもの