日報

あるいは遺書

りゅう

2000年代初頭の暴力の痕


糸が絡まったりほぐれていくのをただ見る


人生なんてほとんどどうでもいい


窓枠の光とか上空の鳥の影をただ見ていたい


おいしいカレーを作ってみたい


寒くなってきたから、風邪などひかないように


今どこにいるのか知らないけど


車輪は回り続けるから俺も働くしかない、一生


頁が風でめくれて収拾がつかない


脳みそが壊れた


謝りたい記憶


手を伸ばす


柔らかい皮膚


小さな約束


静かな歌だけを歌いたい


カナリアの声を真似て、青へ


UFOに連れ去られたい


まばたきをしている間に世界が変わる


たくさんの子供が死ぬ


平然と時は刻まれる


調子に乗ってる


逆さまに空に落ちる


その先は行き止まりだよ


教室の窓から見下ろして


つまらないことばかり気にして生きてきた


もう疲れた


あの輝きに夢の中でつながる


意識が曖昧になってきて


感覚を通すだけの管みたいになる


愛が子宮で蠢いている


ざわざわと


散歩して意味を終えよう


誰にも何も言えなかった


まあそんなもんか


風景の連続に取り残されて


何かの部品として使い古されていきたい


木の葉がひらひら落ちる


君は強いね


人生なんてただの暇つぶしとか言えるくらいお金があったらいいね


太陽が固まる


手を伸ばして掴み取ったのがたまたまこれだっただけ


悲しいことが言いたいわけじゃない