日報

あるいは遺書

りゅう

冷たい意味

自分が本当に全然大したことない存在だったとしても


それをやり続けろ


なんだか懐かしい夏の映画


日々は続くのか


曖昧に相槌を打った


身体が疲れている


何かに憑かれている


焦らないで


傷だらけの家具


ウユニ塩湖絶対行こう


誰かが戦争を始めてあのブロック塀が壊されても


またここで


再び帰る


度々自分が誰かわからなくなる


存在そのものだった頃に戻る


秘密の抜け道を通って


可能性の残滓を手のひらで覆う


それは影響を与える


トトロいるもん


0と1が可笑しそうに


窓枠から白い光


おはようございます


冷たい意味


今ここにある月日が変えてしまった後の孤独の意味


出よう


瓦礫の花


金木犀の香りで踊る


あなたはあなたの価値を知ってる


集中して


真ん中はどこ?


関係あるものはなに?


LとRの渦巻き


虹の膜が裏返る


もう一度、ここから


何度でも、ここから


それは宇宙の原則として規定された


祈りの言葉はあるか


小さな数をいくつも数える


誰も知らないそれを知ってる


洗濯物が風にはたはたと揺れている


真っ白になって、それから


ひび割れにそっと触れる


意識を流し込む


あなたは生きている


乾いた痛みと血の味


暴力の痕


静かになって


佇んでいる


不完全な歌で


鳥のようになって