日報

あるいは遺書

りゅう

コスモス畑で

いつまでも夏とか言ってる


歯磨き上手じゃない


本を読む


人形の髪が伸びる


真実はいつも一つじゃない


断面図


尿が飛び散りすぎる


重ね着


キーボードの隙間に積もった埃


永遠を信じますか?


見えないものを見ようとした


すぐに謝る癖がついている


石段を上る


コスモス畑で両手を広げる


井戸の底で体育座り


アルバイト


終わらないチューニング


賞味期限切れの梅干し


大空を飛翔する鷹


今こそ何かを問いかけるべき時だ


やってきては去っていく


都合よく捕まえて手放す


だけどよっぽどのことがない限り俺はこのままなんだそして君も


映画館の灯りが落とされる


全員が息を飲む


過去から未来へ、未来から過去へつながる


霧雨


迷子の男の子


誰にでも好きなものと嫌いなものがある


墓の冷たさに頬を寄せる


誰もいない公園


たとえば1万年前の今日


耳を澄ます


できるだけ誰とも争いたくない


がっかりされてもいい


あっという間に時間が過ぎる


今の今の今、すべての人の人生を体験する


失うたびにその温度に依存して


月の裏側に行ってみたくない?


全部が幻だとしても