日報

あるいは遺書

りゅう

ジグソーパズル、パラレルワールド、ロールシャッハテスト

森の奥で、水たまりの底で


虹の裏側で出逢う


夜中に目覚めて


冷えた身体


ジグソーパズルでしかない


坂道を自転車で下る妄想


それから、細い雨


音階が好き


透明な気持ち


ほとんど記憶には残らない


浮かぶ


パラレルワールド


自動販売機の灯り


狂犬病の犬


環になり壊れる


ひゅんとする


辿っていこう


連れていきたい、その先へ


すべての魂とか精神の温度が集まる場所へ


耳をそばだてる


風邪などひかないように


知らない国家の旗がたなびく


飢えて死ぬ子どもを残して


太陽を犯す


関係性が変わる


どんなに戻りたくてももうないよ


汚れた毛布を抱きしめる


生まれ変わりたい


強迫観念


ピラミッドの頂上で避雷針になる


オーロラの一部になったような感覚で


そのままでいいのに


枝分かれ、あれもこれも


宇宙が脈打つたびに


善と悪は役割を交代する


常に新品でないと気が済まないのか


葉脈の上を這う


だってどんどん細胞が壊れていくから


科学の進歩のように


埋まらない隙間


ロールシャッハテスト


白い、白い、照り返す壁


あなたはあなたでよかったしわたしはわたしでよかったね


ぐちゃぐちゃにしてしまったけれど


光と陰を指向する


もう一度一緒に片付けよう


血液の循環


大したことは何もない


またぽつぽつと呟いたり


味噌汁を飲む