日報

あるいは遺書

りゅう

夜のほとり

秘密の痛み


開け、踊れ


彼方に


白い沈黙


あの香り


もういない人の花


君だけがまっすぐに映る鏡


人差し指を包む


底へ招く


点滅


意味と意味の交錯


柔らかいまま、そのまま


受け入れていく


大丈夫


冷たいまぶた


最初の勢いだけで


飛び越えてしまった


青い、高い


小さな窓に向けて


思い出して


自転車


ゆっくり弧を描いて


変わってしまう前に


もう一度並んで歩こう


夜の端っこで


死ぬのが怖い?


あと、あの星と星の間の距離とか


そういう話をいつまでもする


ぐるぐると


季節に押し流されながら


またどっかに行く


飛行機が飛ぶ


鳴りやまない耳鳴り


自分が誰かもわからなくなって


ばいばい


空中分解


信じたいものを信じればいい


子どもでも作るか


それも悪くない気がした