日報

あるいは遺書

りゅう

古い時計のたてる音


混ざり合うものの中心にいる


欲動をしっかりと感じる


意識に意識を向ける


落下


列車は淡々と進み続ける


空と繋がれたら


待っていてくれたら


巡る、廻る、散らかる


どうでもいいなんて言わないで


狂うのは怖くない


身体に印を


窓を開けて


カーテンがふわりと舞い上がる


星を数えるのに飽きたら


丁寧に死んでいくということ


退屈が優しく撫ぜる


引っ越した後の部屋みたいにがらんとして


シンメトリは緩やかに調和する


おいで


蔦が絡まる


時の流砂が押し流す


何も心配しなくていい


早く静かになりたい


もうすぐ君に会える


何が一番大切だった?


瓦礫の下で


水滴が垂れる


小さな花びら


もう戻れないのだから


謝りたいこと


白い光を知っている


全部そのまま


咲いて


優しく包めば


否定も肯定もない


風でページがめくれる


ダイブ


水飛沫、ファンタの泡


さようなら


約束はほどけた