日報

あるいは遺書

りゅう

ふるえるかがやき

求める


太陽の方へ


迷子の子供、うろうろ


小さな約束



ゆっくりと、ゆっくりと


身体は従う


君の旅は続く


どうしたの?


夢と現実の境目をまたぐ


どうしたいの?


遥か遠くから


正、負、二つの環


食べて


金色の風の季節


散り散りになった祈り


街は呼吸する


海底


とりとめもなく数える


溺れる


ある匂いを纏って


今なら会いに行けるかもしれない


トンネルの向こう


夜と朝の交わる場所


枯れ果てた物語


沈黙の響きを掬って


水滴が垂れる


触媒になる


気は大地に拡散していく


かくれんぼ


泳ぐ


ねえ、呼ぶ


見過ごしていたサイン


もっと小さくて、もっと弱い


大切に扱ってね


惑星の運航は止まらない


空は飛べない


ふるえるかがやき


どうなってもいいよ


目を閉じる


最果てへの通路が開く


巻き戻し、早送り


花瓶の花


誰もいない教室で


夕暮れを待っている