日報

あるいは遺書

りゅう

物語

含んでいる


森は蠢く


沈黙が交わる


風景の連続は変化していく


白い朝


感情の片割れを見つけて


泳ぐ


もう一つのパズルのピース


探しに行かなくちゃ


迎えに行かなくちゃ


9歳の頃から


そのまま保存されていた


しんと深い青、灼けつくような赤


変えられていく


誰もが帰っていく


1秒ごとに新しい虚無


すべてを含む


さようならの子供たち


手を繋いで手を離した


思いついた順に海岸線に並べた


ページがめくれる、風、風、風


その先には何があるんだろう


誰にもわからない


ただ身を任せて


良い気も、悪い気も、食べる


微生物のように、泳ぐ


抱きしめる


皮膚の温度


声の温度


次々と想起される


感覚のあらゆる側面


どうやって解釈する?


それは物語だ


破壊と再生


積み木遊び


近づいては遠のく


固有のパターン、渦


わからないまま愛せる?


手を繋いでみよう


確かめにいこう


わたし自身がバラバラにほどけてしまう前に


人は旅する生き物


心地よい揺れに包まれて


夢と現実の境界に静かにたたずむ


それぞれが奏でているんだ


移動していく


金色の光の下で


子どもの成長


笑顔


何歳になっても