日報

あるいは遺書

りゅう

対話

散り散りになった


悲しみの膜


冷たい空気にさらされて


静けさに耳を澄ます


昨日・今日・明日


未知は続く


風景の連続


風船は飛んでいった


赤青白


泡のように


惑星の運航


行ったり来たり


季節の変わり目


くすんだ色の写真


柔らかく


海に抱かれる


記憶を奏でる


大丈夫だと言う


無重力


誰かが勝手にあなたの価値を決めても


洗濯物がはたはたと


鳥のように、魚のように


光と陰の力


夢と現の狭間


灼けつくような温もり


あなたは世界と繋がっている


あなたは世界の影響を受ける


またあの場所へ


目を閉じて


大切にして


開いては閉じる窓


激しい雨音


どこからかやってきて


あなたを連れていく


流されていく


素粒子に触る


確かな感触


対話


誰もが静けさと共に生まれてきた


水に映る月


沈黙にも音階があることを知る


繰り返し環を描く


わからないまま愛せる


わたしを形作る輪郭が波打つ


理由のない思い


水滴が葉脈を伝う


ミツバチが花粉を運んでいく


連想配列


偶然だけど偶然じゃない


喜びも諦めも善も悪も


すべて次の世代が受け継ぐ


そうしてあなた自身の世界は変化してしまう


好きなだけ色を浴びて