日報

あるいは遺書

りゅう

疑問符


透明にされていく


終わりは始まりだから


歩く、歩く


今日は風が強い


同じ場所を何度も


波にさらわれる


昨日や明日


不快感


もっと分かりたい


細胞が沸騰する


見て


最果てまで


今日も


渡り鳥の群れ


この世界に繋ぎ止めるもの


聴こえる


海の鼓動


愛されたかった


後悔ばかりが


渦になる


胎児の姿勢


傷の印


酔っ払って


またゴミの日に出す


埃が積もる


乾いていく


静かに壊れる


まばたき


夕焼けを綺麗だと感じる


秘密を分け合う


声の温度


未来はやってこない


永遠に今が続く


朝、昼、夜、夢


モノクロの祈り


誰もいない


浸食していく


惑星の運航


境界線に佇む影


微かに死の気配が忍び寄ってくる


なんとなく親しみを感じている


君を君の元に留める力が少しだけ緩む


水中で屈折する光が好き


善も悪もただの遊びだと言う


窓を開けて


通過していく


痛みがほどけていく


赤、白、青、風船


眠りの中へ


眠りの果てまで