日報

あるいは遺書

りゅう

よその子

しとしとする


窓辺の雫


何かを待ってる?


問いかける


寄せては返す


返しては寄せる


二重螺旋と笑顔


いい匂い


できるだけ良い気を


道しるべのように


目を開けて、前を見て飛べ


目を閉じて、胎児の姿勢


眠りの世界へ


柔らかな布


小さな黄金色の光


傷痕を慈しむ


トンネルを抜けて海が見えたら


伝えよう


誰かの歌


守ってくれていたんだ


アスファルトに土埃が舞う


まだ知らない土地


どこに消えたんだろう


再び帰る時まで


行こう


さようなら


もうすぐ季節が変わる気配


嵐の前の静けさ


鳥になって、獣になって


粛々と日々を


言えなかった言葉


ずっと前から


わたしはわたしがほしい


淡々と夢を


色や音を混ぜ合わせて


できるだけ近づけていく


記憶は脆い


海に会いたい


深呼吸


時計の針の音


身体の中に満ちる


夜が来て朝が来る


壊しては組み立てる


また運ばれていく


誰もいない教室に一人でいる


ずっと底、太陽も届かないような


ふわりと舞い上がって


何もかも無くなってしまえばいいのにと思う


母親に手をひかれる子ども


零れた花


ねえ、今何を考えていたの


窓の外は遷ろう


昨日・今日・明日


影絵のように、白と黒


楽しいね


夕方5時のチャイム


響きを拾って歩く


風に揺られて


いいよ、って言いたい