日報

あるいは遺書

りゅう

脈打つ太陽

白い夢


やわらかい


沈黙の響きを拾う


それは天使だったり悪魔だったりする


長い旅


何度も指し示す


同じ髪型


同じ仕草


浮かんだ歌


たくさんの記号が並んだ街


通過する


透明になって飛ぶ


名前も輪郭も今は必要ない


光を食べる


左右対称に開いていく


大切なものは何?


何度もあなたは問いかける


過去・現在・未来に向けて


忘れたくない声


傷つけてしまった人


ここもまた分岐点


遮断機が下りて列車が通る


行かなくちゃ


交互に縫う


言葉もなく静かにたたずむ


色彩を欠いた空間


夕日に照らされる


あの時と同じ悲しみ



ゆるやかにくっついたり離れる


胎児の姿勢で悼む


仄かな灯火


波動に合わせて上下する


意味がなくなることは怖くはない


無限の星の点滅


まばたき


できるだけ後悔はしたくない


一人一つの輝き


血が止まらない


輪の境界


バラバラになる心と体


あなたの色を教えて


道は続く


皮膚の内側が開示される


抱きしめたい


脈打つ太陽


小さな約束


髪飾りがきらりと光る


言葉以上の何かを伝えている