日報

あるいは遺書

りゅう

あなたの渦

喜びの声


太陽


ひまわり


一陣の風


自由の意味はまだ知らなくてもいい


青い瞳


関連し合っている


影がぐるぐると君の周りを廻る


聖なる火


耳を澄ませば聴こえる


君はそれを聴くことができる


再び帰るために


あなたは私ではない


夢を食べる


ふわふわと浮かぶ


ブラックホールの中で


空を滑る


海を失くす


事象の地平


似ているね


光の粒


赤ちゃんが笑った


人差し指


無限を差して


雨は降り続く


血が止まらない


どこか遠くで夜汽車が進む


懐かしい匂い


最後の歌


知ってる景色


誰かに会いたい


ほつれた糸


窓の灯り


行ったり来たりする


さようならと発音する


愛を手のひらに集めて


胎児の姿勢


まぶたの裏で星は点滅する


素粒子は引き寄せ合う


繋がろうとしている


重さがない


頬を温かさが伝う


優しく包まれるような


あなたの渦


意味を失くすたびに


それを再発見する


喜び、悲しみ、それぞれの質感を


皮膚のもっと奥で感じる


大丈夫


信じる


跳ねる


全部ここにあるよ


祈ってくれてありがとう