日報

あるいは遺書

りゅう

雨が濡らす


傷を浸す


ただ感じるだけ


ふと振り返る


音もなく、大人しく


影は影を含む


じっと見てる


大切かもしれないしそうじゃないかもしれない


自分が目覚めているのかどうかわからなくなる


虹の輪


何のための音楽?


遊ぶために遊べ


夕日の赤


もっと心を開けたらいいな


破壊と再生


時代は前に進んでいく


過去と未来が入り乱れる


透明な流れ


優しさは形を変えて


ここまで届く


点滅


合図する


いいよ


相互に向かい合って


奪い合い与え合う


響きは波及する


この世界をほんの少しだけ


変えてしまう


赤ちゃんの鳴き声


がたんごとん、電車は進む


光と陰の狭間で


小さな奇跡について


目を閉じて


らせん状に構成される


憂鬱と空の青


朝昼夜夢


どうやってわかる?


ブラックホールに吸い込まれる


柔らかい眼差し


温かな彼方


秘密を紡ぐ


お揃いの嘘


墓前に手を合わせ


モノクロに微かな淡い色を注ぐ


季節は今日も色づく


何もないところまで行こう


絶望・希望・くるくる裏返し


勝手にすればいい


無限の端っこに触れる


降る


空を覆う


密度のない水


生まれたばかりのあなたへ


花の香り