日報

あるいは遺書

りゅう

眠り

夜の声


一番星


街に明かりが消えた


天使が降りてくる


身体を失くすときの感覚


沈黙の声


透明な色が膨らんでは弾ける


あるはずのないものがある


記憶が揺れる


波間を縫うように


両手を拡げる


笑顔


新しい時代が始まる


いつも


落ちては飛ぶ


蝶の軌跡


不思議な輪


思い出せないけど知ってる


意味が翻る


舟を浮かべる


どこにもない場所


淡く描く


歩いていく


死を紡ぐ


手を取り合いたい


優しい波動


守られている


足裏で地球に触る


火を灯せ


1と0では測りきれない集合


思わず目を閉じる


夢の中でだけ会える


もうちょっとで届く


ファンタの泡


知らなかった


繋がっていた


別に知らなくてもいい


粛々と、淡々と、一つずつ


夜と朝の間を泳ぐ


いつか辿り着いたら


オルゴールの手紙で知らせて


祈ってないときも祈っている


さようなら、ようこそ


祝福の雨


虹の白い部分に指先を浸した


息を吸って吐く


鼓動の音と一つになる


ゆっくりと


眠りから覚める準備をする